治療案内 [医科]Medical Clinical Departments

糖尿病内科

糖尿病内科とは

糖尿病内科とは、血糖値が高くなる糖尿病およびその合併症の診断・治療を専門的に行う診療科です。血糖値の測定や各種検査で病状を確認し、薬物療法、食事療法、運動療法を組み合わせて治療を行います。また、網膜症や腎症、神経障害などの合併症の予防と早期発見にも取り組んでいます。
持続血糖モニタリングシステムを用いた治療も積極的に行っており、より正確な血糖値の管理が可能です。医師、看護師、管理栄養士などの専門家がチームを組んで総合的な治療を提供します。治療を継続的に行うことで、合併症の予防や進行抑制が期待できます。

対象のお悩み

  • ・血糖値が高いと言われた
  • ・境界型糖尿病と診断された
  • ・糖尿病の合併症が心配
  • ・血糖値のコントロールが難しい
  • ・食事療法がうまくいかない
  • ・運動療法の方法がわからない
  • ・インスリン注射の打ち方を知りたい
  • ・低血糖が不安
  • ・口やのどが渇く
  • ・HbA1cが良くならない
  • ・骨密度が知りたい

当院で行う糖尿病内科の治療内容

血糖コントロール治療

血糖コントロール治療とは、血糖値を適切な範囲に保つための治療です。
空腹時血糖126mg/dL以上、またはHbA1c6.5%以上が糖尿病の診断基準となります。放置すると網膜症や腎症、神経障害などの合併症を引き起こす可能性があります。
治療では、持続血糖モニタリングシステムを使用して24時間の血糖値変動を詳しく把握し、より精密な治療調整を行います。血糖値やHbA1cの測定を定期的に行い、必要に応じて経口血糖降下薬やインスリン注射による治療を行います。また、低血糖への対処方法についても丁寧に説明します。

糖尿病療養指導

糖尿病療養指導とは、食事療法や運動療法など、日常生活での自己管理方法を指導する治療です。
医師、看護師、管理栄養士などの専門スタッフが連携して、個々の生活スタイルに合わせた指導を行います。また、少人数制の糖尿病教室を定期的に開催し、疾患についての理解を深めていただきます。
食事療法では、適切なカロリー計算方法や食品の選び方、食事のタイミングなどを指導します。運動療法では、個々の体力に応じた運動の種類や強度、時間を設定します。また、血糖値の自己測定方法や記録の付け方についても説明します。

糖尿病合併症外来

糖尿病合併症外来では、糖尿病によるさまざまな合併症の検査と治療を行います。
主な合併症検査として、神経障害、腎症、動脈硬化症の検査のほか、サルコペニア(筋肉量低下)の有無、骨粗鬆症の検査、歯周病の評価を行います。これらの合併症は早期発見と適切な治療が重要です。
検査結果に基づき、必要な治療を糖尿病内科で行います。歯周病については歯周病科と連携して治療を進めます。また、定期的な検査を行うことで、合併症の進行を適切に管理していきます。

主な検査内容

血糖関連検査

  • ・血糖値検査(空腹時血糖、随時血糖の測定)
  • ・HbA1c測定(過去1〜2ヶ月の平均血糖値を反映)
  • ・グリコアルブミン測定(過去2週間の平均血糖値を反映)
  • ・75gブドウ糖負荷試験(糖尿病の診断検査)
  • ・インスリン分泌能検査

合併症関連検査

  • ・神経伝導速度検査(神経障害の評価)
  • ・尿中アルブミン測定(腎症の評価)
  • ・頸動脈エコー(動脈硬化の評価)
  • ・骨密度測定(骨粗鬆症の検査)
  • ・体組成測定(サルコペニアの評価)
  • ・歯周病検査

その他の検査

  • ・血液検査(肝機能、腎機能、脂質など)
  • ・尿検査(尿糖、尿蛋白など)
  • ・血圧測定
  • ・心電図検査

対象の診療科

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