内科

内科とは身体の内部で起こる病気を診断・治療する診療科です。血液検査やレントゲン検査、心電図検査などの各種検査で身体の状態を調べ、主に薬による治療を行います。また、食事や運動、生活習慣の改善なども含めて、身体全体の治療を進めていきます。
検査と治療を組み合わせることで、より正確な診断と適切な治療を行います。生活習慣病などの慢性的な病気では、長期的な経過観察が必要です。初期の段階で適切な治療を行うことで、重症化の予防が期待できます。

• ・かぜを引いた
• ・血圧が高い・高血圧
• ・血糖値が高い
• ・コレステロール値が高い
• ・予防接種を受けたい
• ・心電図異常をいわれた
• ・骨粗鬆症が気になる
• ・健康診断で受診を進められた

一般内科治療

一般内科治療とは、かぜや急性胃腸炎など、突発的に現れた症状に対する治療です。
38℃以上の発熱、3日以上続く咳、強いのどの痛み、嘔吐、下痢などの症状が一般的な受診理由となります。これらの症状はさまざまな感染症が原因となることがあり、重症化を防ぐためには適切な治療が必要です。
一般内科治療では、まず血液検査（白血球数、CRP）や胸部レントゲン、インフルエンザ検査などで原因を特定します。その結果に基づき、解熱鎮痛薬、抗生物質、点滴による水分補給などの治療を行います。また、症状や重症度に応じて安静期間や生活上の注意点もお伝えします。

血圧治療

血圧治療とは、高血圧に対する治療です。
140/90mmHg以上の血圧値が続く場合、高血圧と診断されます。放置すると心臓や腎臓などに負担がかかり、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
血圧治療では、24時間血圧測定、心電図検査、心臓超音波検査、血液検査などを行い、適切な降圧薬の処方と生活習慣の改善を組み合わせて行います。

生活習慣病治療

生活習慣病治療とは、高血圧、高血糖、脂質異常症などの慢性疾患に対する治療です。
高血圧は140/90mmHg以上、糖尿病は空腹時血糖126mg/dL以上またはHbA1c6.5%以上、脂質異常症はLDLコレステロール140mg/dL以上などが診断の目安となります。これらの病気は自覚症状が少ないまま進行し、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
診察では血圧測定、採血、尿検査などを定期的に行い、数値の変化を確認します。必要に応じて心電図検査、心臓超音波検査、頸動脈エコー検査なども実施します。治療は生活習慣の改善を基本とし、状態に応じて降圧薬、血糖降下薬、脂質異常症治療薬などを使用します。

骨・代謝治療

骨・代謝治療とは、骨粗鬆症などの骨や代謝に関わる病気の治療です。
骨密度が若年成人平均値の70%以下になると骨粗鬆症と診断されます。骨密度の低下は骨折のリスクを高めるため、早期発見と適切な治療が重要です。
治療では、まずDXA法による骨密度測定を行います。また、血液検査でカルシウムやビタミンD値なども確認します。必要に応じて骨粗鬆症治療薬を処方し、定期的に骨密度を測定して効果を確認します。食事指導ではカルシウムの摂取量や、ビタミンDを多く含む食品についても説明します。

予防医療

予防医療とは、予防接種や健康診断を通じて病気の予防と早期発見をおこなう医療です。
予防接種はインフルエンザや肺炎球菌などの感染症を予防します。また、健康診断ではさまざまな検査を通じて病気の早期発見を目指します。
予防接種は、年齢や体調に応じて適切な時期に実施します。健康診断では身長・体重・腹囲測定、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図検査、胸部レントゲン検査など、さまざまな検査を組み合わせて全身の状態を確認します。異常が見つかった場合は、必要に応じて精密検査を行います。

血圧関連の検査

• ・通常の血圧測定（収縮期・拡張期血圧の測定）
• ・24時間血圧測定（専用の装置で24時間血圧を記録）
• ・心電図検査（心臓の電気的活動を記録）
• ・心臓超音波検査（心臓の動きや形を観察）
• ・頸動脈エコー（首の血管の状態を観察）

血液・代謝関連の検査

• ・血糖値検査（空腹時血糖、随時血糖）
• ・HbA1c測定（過去1〜2ヶ月の平均的な血糖値を反映）
• ・75gブドウ糖負荷試験（糖尿病の詳しい診断）
• ・脂質検査（LDL・HDLコレステロール、中性脂肪）
• ・肝機能検査（AST、ALT、γ-GTP）
• ・腎機能検査（BUN、クレアチニン）

画像・機能検査

• ・胸部レントゲン検査（肺や心臓の状態を確認）
• ・心電図検査（12誘導心電図）
• ・骨密度測定（DXA法による骨量測定）
• ・体組成測定（体脂肪率、筋肉量の測定）

その他の検査

• ・尿検査（尿糖、尿蛋白、尿潜血など）
• ・インフルエンザ検査
• ・各種腫瘍マーカー
• ・甲状腺機能検査