治療案内 [医科]Medical Clinical Departments

循環器内科

循環器内科とは

循環器内科とは心臓や血管の病気を診断・治療する診療科です。心電図検査や心臓超音波検査、血液検査などの各種検査で心臓や血管の状態を調べ、主に薬による治療を行います。また、食事や運動、生活習慣の改善なども含めて、循環器系全体の治療を進めていきます。
検査と治療を組み合わせることで、より正確な診断と適切な治療を行います。高血圧症や不整脈などの慢性的な病気では、長期的な経過観察が必要です。初期の段階で適切な治療を行うことで、心臓発作や脳卒中などの重大な合併症の予防が期待できます。

対象のお悩み

  • ・胸が痛い・胸が苦しい
  • ・動悸がする
  • ・息切れや疲れやすい
  • ・血圧が高いと言われた
  • ・脈が乱れる
  • ・めまいがする
  • ・むくみがある
  • ・心電図で異常を指摘された
  • ・健康診断で循環器科の受診を勧められた

当院で行う循環器内科の治療内容

高血圧症治療

高血圧症治療とは、持続的に高い血圧を適切な値にコントロールする治療です。
収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上が続く場合、高血圧症と診断されます。放置すると心臓、腎臓、脳などに負担がかかり、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
高血圧症治療では、24時間血圧測定、心電図検査、心臓超音波検査、血液検査などを行い、状態を詳しく確認します。治療は生活習慣の改善を基本とし、必要に応じて降圧薬を使用します。また、家庭での血圧測定方法の指導も行い、日々の血圧管理をサポートします。

不整脈治療

不整脈治療とは、心臓の不規則な拍動を改善する治療です。
不整脈には、脈が速くなる頻脈、遅くなる徐脈、不規則になる心房細動などがあります。動悸やめまい、失神などの症状が現れることがあり、重症な場合は脳梗塞や心不全の原因となる可能性があります。
診察では心電図検査、24時間心電図(ホルター心電図)、心臓超音波検査などを行い、不整脈の種類や原因を特定します。治療は抗不整脈薬の投与を中心に行い、必要に応じて専門施設でのカテーテル治療(アブレーション治療)をご紹介します。特に心房細動では、脳梗塞予防のための抗凝固療法も重要な治療となります。

虚血性心疾患治療

虚血性心疾患治療とは、狭心症や心筋梗塞といった、心臓の血管(冠動脈)の病気に対する治療です。
胸痛や胸部圧迫感などの症状が特徴的で、特に心筋梗塞は命に関わる緊急性の高い病気です。原因として動脈硬化による冠動脈の狭窄や閉塞が挙げられます。
治療では運動負荷心電図検査、心臓超音波検査、血液検査などで詳しい検査を行います。状態に応じて抗狭心症薬などの投薬治療を行い、必要な場合は専門施設での冠動脈カテーテル検査・治療をご紹介します。また、再発予防のための生活習慣指導も重要な治療となります。

心不全治療

心不全治療とは、心臓のポンプ機能低下に対する治療です。
主な症状として、息切れ、疲れやすさ、むくみ、夜間の呼吸困難などが見られます。高血圧症や虚血性心疾患、不整脈などが原因となることが多く、適切な治療が必要です。
診察では心臓超音波検査、胸部レントゲン検査、血液検査(BNPなど)を行い、心機能の状態を評価します。治療は利尿薬や強心薬などの薬物療法を中心に、原因となる病気の治療と並行して行います。また、塩分制限などの食事指導や適切な運動指導も実施します。重症例では入院治療が必要となる場合もあります。

主な検査内容

心機能検査

  • ・心電図検査(12誘導心電図)
  • ・24時間心電図(ホルター心電図)
  • ・運動負荷心電図検査
  • ・心臓超音波検査(心エコー)
  • ・胸部レントゲン検査
  • ・心臓CT検査(必要に応じて)

血管機能検査

  • ・24時間血圧測定
  • ・血圧脈波検査(動脈硬化度測定)
  • ・頸動脈エコー検査
  • ・ABI検査(足の血流評価)

血液・生化学検査

  • ・心筋マーカー(トロポニン、CK-MBなど)
  • ・BNP(心不全マーカー)
  • ・凝固・線溶系検査
  • ・脂質検査(LDL・HDLコレステロール、中性脂肪)
  • ・その他の一般的な血液検査

その他の検査

  • ・尿検査
  • ・呼吸機能検査
  • ・体組成測定
  • ・各種画像検査

対象の診療科

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