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あごや顔がしびれる
あごや顔がしびれる原因や、病気や治療法などについて解説しています。
あごや顔がしびれる原因
顔面神経麻痺
顔面神経麻痺は、顔の表情をつかさどる顔面神経に異常が生じることによって起こります。顔面神経は顔の表情をつかさどる神経ですが、顔面の筋肉の運動だけでなく、味覚、涙や唾液の分泌などにも関係しているとされています。
顔面神経麻痺の原因
顔面神経が麻痺する原因には、脳の病気、頭部や顔面の外傷や手術、ウイルス性疾患があります。しかし、原因がわからない場合もあります。
顔面神経麻痺の症状
- ・顔が非対称になる
- ・口角が垂れる
- ・上まぶたが垂れ下がる
- ・まばたき、目を閉じることが難しくなる(白眼になってしまう)
- ・味覚低下
- ・額にしわを寄せることができない
- ・口笛が吹けない(口がうまく動かせない)
- ・よだれが垂れる
三叉神経(さんさしんけい)麻痺
三叉神経は、顔の感覚をつかさどる大きな神経です。咀嚼筋(噛むときに必要な筋肉)の運動にも関係しています。
三叉神経麻痺の原因
脳や脊髄の病気(脳腫瘍、多発性硬化症)、歯や副鼻腔の炎症性疾患、外傷などが原因となると考えられています。また、歯科治療や手術が原因となることもあります。
三叉神経麻痺の症状
- ・顔、顎、目や口の周りがしびれる
- ・顔や口腔粘膜の感覚がなくなる
- ・発作的な痛みが生じる(痛みを生じることがないような軽い刺激で激しい痛みを感じる)
- ・顔のこわばり
- ・口が開けづらい
- ・噛むときに力が入らない
- ・顎がずれる
顎骨骨髄炎(がくこつこつずいえん)
顎の骨に侵入した細菌によって、炎症が生じる病気です。口腔内の細菌感染が、顎の骨の骨髄まで侵入した場合に起こります。一般的には、上顎よりも下顎に生じることが多いとされています。
顎骨骨髄炎の原因
深いむし歯や歯周炎(根尖性歯周炎など)が原因となることが多く、歯科治療後に発症することもあります。
顎骨骨髄炎の症状
- ・あごの強い痛み、腫れ
- ・くちびるや顎のしびれ
- ・歯ぐきから膿がでる
- ・歯ぐきから骨がみえる
口腔がん
口腔がんは、歯ぐき、舌、頬粘膜、上顎の粘膜、くちびる、顎の骨など口腔内に発生するがんです。顎の骨に発生した場合、下くちびるのしびれなどの症状がみられる可能性があります。
口腔がんの原因
アルコールや喫煙などの習慣がリスク因子となるほか、重度のむし歯や歯周病などの放置、あわない入れ歯などで頻繁にできた粘膜の傷なども口腔がんの発生に関連していると考えられています。
口腔がんの症状
- ・口内炎のような口腔内のただれ
- ・くちびるや顎のしびれ
- ・口腔内のしこりや腫れ
- ・顎の腫れ
- ・口が開きにくい
- ・飲食物が飲み込みづらい
顎や顔がしびれる場合の治療法
あごや顔のしびれの治療は、原因となる病気の治療を行うことが重要です。
顔面神経麻痺の治療
ビタミン剤や神経の血流を促進擦る薬(循環改善薬)、炎症を抑えるためのステロイド薬、抗ウイルス薬などによる薬物療法、外科的手術(顔面神経開放術)などの治療が行われます。また、理学療法が行われることもあります。
三叉神経麻痺の治療
神経の過剰な興奮を抑える薬(カルバマゼピン)による薬物療法が効果的だと考えられています。そのほか、神経をブロックする治療(神経ブロック療法)、外科的手術(腫瘍の摘出、神経の圧迫を解除する神経血管減圧術など)が行われます。
顎骨骨髄炎の治療
抗菌薬による薬物療法が効果的です。また、むし歯や歯周炎(根尖性歯周炎など)が原因となっている場合、たまった膿を除去する治療や抜歯などが行われます。慢性的な顎骨骨髄炎では、炎症を起こしている骨の除去、顎の切除などの外科的手術が検討される場合もあります。
口腔がんの治療
がんの部分を切除する外科的治療が行われます。がんの場所や種類、進行の程度によっては、放射線治療や抗がん剤治療もあわせて行われる場合があります。
対象の治療方法
- 外科的治療
- 理学療法
- 薬物療法
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