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太もものつけ根が痛い、はれている

 

太ももの付け根が痛かったり、はれたりする原因

 
   

鼠径ヘルニア

太ももの前面のつけ根から恥骨あたり(鼠径部)のおなかの壁の筋肉の膜が、薄く弱くなることで、すき間が生じ、腹膜や腹膜に包まれた脂肪や腸が飛び出してくる病気です。昔から「脱腸」と呼ばれています。放置すると徐々にふくらみが大きくなり、目立つようになったり、歩くときに気になるようになります。また、飛び出した腸が戻らなくなり(嵌頓)、血行障害を起こして腸が壊死し、緊急手術が必要になることがあります。男性の方に多くみられます。

大腿ヘルニア

鼠径部よりやや下側の大腿部において、鼠径ヘルニアと同様に、お腹の壁の筋肉の膜が薄く弱くなり、そのすき間から腹膜や腹膜に包まれた脂肪や腸が飛び出してくる病気です。腸が出てくるすき間が狭いことが多いため、痛みを伴ったり、飛び出した腸が戻らなくなる(嵌頓)危険が高いヘルニアです。女性の方に多くみられます。

リンパ節のはれ

細菌などの感染により、リンパ節に炎症が起き、はれたり痛みが出てきたりします。その場合は、感染源を調べて、それに対する治療が必要になります。 悪性リンパ腫や自己免疫疾患でもリンパ節がはれることがあります。

太もものつけ根が痛い、はれている場合の対応

     

まず、痛かったりはれたりしている場所をしっかり観察し、また触ったりして状態を確認します。必要に応じて、CT検査、超音波検査、血液検査などを行います。

鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアの対応

鼠径ヘルニアや大腿ヘルニアは、そのまま様子をみても、自然に治ることはありません。放置していると、徐々に大きくなったり、飛び出した腸が戻らなくなったり(嵌頓)することがあるので、手術をお勧めします。特に大腿ヘルニアは嵌頓の危険が高いため、早期の手術をお勧めします。嵌頓を起こして、はまり込んだ腸を戻すことができない場合は、緊急手術が必要な場合があります。 当院では、全身麻酔下で鼠径部切開法による手術を行っています。はれのある鼠径部に約5㎝の切開を加え、ヘルニアの袋をはがしたりした後に、人工シート(メッシュ)による補強を行います。入院は、1泊2日です。

リンパ節のはれへの対応

感染が原因の場合は、感染源を調べ、抗菌薬などの使用を考慮します。 悪性リンパ腫や自己免疫性疾患などが疑われた場合は、適切な専門施設へご紹介します。

皮下腫瘤の対応

粉瘤を認めた場合、外来での手術による切除などを考慮します。脂肪腫は、大きさや状態を評価の上、入院での摘出を計画します。その他の疾患が疑われた場合は、適切な専門施設へご紹介します。

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