歯の色のお悩みDental chief complaint

神経が死んだ歯を白くしたい
事故やスポーツなどによる歯の外傷で神経が死んだ場合や、悪化したむし歯の治療などで神経を取ってしまった場合は、時間が経つにつれて歯の色が変わってしまうことがあります。
神経がない歯を白くする治療法について解説します。
神経が死んだ歯が変色するのはなぜ?
神経が死んだ歯の色が変色するのは、主に血液成分が化学反応することが理由です。
転倒や衝突、スポーツによるけがなどで歯の外傷が生じ、出血や循環障害を起こして歯の神経が死んだ場合、血液成分であるヘモグロビンの鉄分と、死んだ組織が分解される際に生じる硫化水素が歯の内部に侵入して硫化鉄となり、歯の変色を引き起こします。この場合、歯の色は黒ずんだ色になります。
また、神経を部分的、またはすべて取った場合にも、出血によって血液が歯の内部に入りこみ、同様に歯の色が黒っぽくなるといわれています。
痛みがないからといってぶつけた歯を放置していると、気づかないうちに歯の神経が壊死し、歯が変色してしまうこともあるため、痛みや見た目の変化がなくても早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
神経が死んだ歯を白くする治療法
神経が死んだ歯を白くするには、歯の中から薬剤を注入して漂白する方法や、白いセラミックなどを被せる方法が推奨されます。
- 1.ウォーキングブリーチ「ウォーキングブリーチ」とは、歯の内部に漂白剤を入れ、内側から歯の白さを取り戻す方法です。漂白剤は高濃度の過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムを混合したペーストを使用します。神経が死んだ歯の変色は、通常のホワイトニングでは白くなりにくいことが知られており、内部から漂白して白くするのが効果的です。歯の内部に入れた漂白剤は週に1回程度で交換し、これを数回繰り返します。
歯の神経の治療が必要になる場合は、先に歯の神経の治療(根管治療)を行い、その後ウォーキングブリーチを行います。 - 2.セラミック治療(セラミッククラウン・ラミネートベニア)変色した歯を白いセラミックで覆うことで、見た目を白く改善する方法です。セラミック治療には、歯全体を覆うような被せものをする「セラミッククラウン」と、薄いセラミックを表面に貼り付ける「ラミネートベニア」があります。
歯の変色の程度によって異なりますが、変色の範囲が広い場合はセラミッククラウンを、変色の範囲が限定的な場合はラミネートベニアが選択されることが多いです。
天然の白い歯のような美しい仕上がりになり、色や形も調整できることが大きなメリットですが、漂白剤によるホワイトニングと異なり、歯を削る必要がある点がデメリットといえます。神経のない歯は脆くなっているため、歯を削るセラミック治療は歯への負担が大きくなる可能性があります。
神経の損傷・壊死した歯を放置するリスク
神経が損傷、あるいは壊死した歯を放置すると、歯が変色する可能性があるだけでなく、口腔内のトラブルを招くリスクが高くなります。歯の神経が損傷・壊死した状態を放置すると、感染によって炎症が広がったり膿がたまったりするリスクが大きく、最悪の場合、抜歯が必要となることもあります。
また、神経が死んだ歯は脆くなりやすく、日常生活のなかで歯が欠けたり割れたりするリスクが増加します。
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