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かぜを引いた
風邪をひいてしまう原因

ウイルスや細菌による感染
風邪の8〜9割はウイルスによる感染が原因となります。感染は主に咳やくしゃみのしぶき、また手に付いたウイルスが口や鼻から入り込むことで起こります。ウイルスは乾燥や寒さが強いときに活発に動くため、冬場は特に感染しやすい時期です。す。ウイルスは鼻やのどの粘膜から入り込み、粘膜を守る線毛を傷つけながら増えていきます。感染から症状が現れるまでは1〜3日かかり、線毛が傷ついた状態が続くと細菌にも感染しやすくなります。
線毛の働きと防御機能
鼻やのど、気管の内側には線毛という小さな毛が密集しています。体の中に入ってくるホコリやウイルス、細菌を外へ押し出すフィルターの役割を果たします。健康な状態では線毛は常に動いていますが、寒さで血管が縮むと動きが鈍くなります。室内の湿度が40~60%より低くなると、線毛の周りの水分が減って働きが弱まります。加湿器を使えば適切な湿度を保ちやすく、線毛の働きを助けます。
環境の変化による影響
気温が急に変わると体の防御機能が低下します。特に暖房の効いた室内と外の寒さを行き来すると、血管の収縮と拡張が繰り返され、粘膜が弱ってきます。空気の入れ替えが少ない部屋では、ウイルスが漂いやすい状態です。人が多く集まる場所では感染の機会も増えます。30分に1回程度の換気で空気を入れ替えると、感染の予防に役立ちます。
体調の変化による影響
体には生まれながらに病気を防ぐ力が備わっていますが、睡眠不足や疲れが続くと弱まってきます。不規則な生活や栄養が偏った食事も、体の抵抗力を下げる原因となります。年齢によっても抵抗力は異なり、子どもは大人に比べて風邪をひきやすい傾向にあります。乳幼児では年に7回程度、幼児では5〜6回程度、学童では3〜4回程度、成人では1〜2回程度かかります。高齢者も体の抵抗力が低下しやすく、注意が必要となるのです。
風邪の症状と特徴
主な症状と経過
風邪は通常、のどの痛みや鼻水から始まります。進行すると以下のような症状が現れます。
- ・のどの痛み
- ・鼻水・鼻づまり
- ・くしゃみ
- ・咳
- ・痰
- ・発熱(37度台から38度台)
- ・頭痛
- ・だるさ
- ・寒気
- ・食欲不振
風邪をひいた際の治療法
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軽い症状の場合
のどの痛みや鼻水などの軽い症状の場合は、十分な休息と水分補給で自然に治ります。熱が37.5度以下の場合は様子をみながら過ごします。ウイルスと闘うために体は熱を出すため、無理に熱を下げる必要はありません。うがいと手洗いを行い、マスクを着けて周りの人への感染を防ぎます。入浴は体力の消耗を防ぐため、ぬるめのお湯に短時間つかるのが望ましいです。室温20~25度、湿度60%を目安に部屋の環境を整えれば、3~4日程度で回復が期待できます。
中程度の症状の場合
37.5度から38度の熱が出ている場合や、強い咳が続く場合は、医療機関での診察が必要となります。体のだるさが強かったり、食欲が落ちている場合も受診が望ましい状態です。医師による診察で症状の原因を確認し、必要な治療を行います。この段階では十分な休養が大切で、熱が下がっても丸1日は自宅で安静にします。症状は5~7日程度で改善が期待できます。
重い症状の場合
38度以上の熱が続いたり、息をするときに痛みがある場合は、すぐに医療機関を受診します。特に熱が3日以上続く場合や、症状が日に日に悪化する場合は早めの受診が必要です。血液検査やレントゲン検査で他の病気の可能性を確認し、適切な治療を行います。回復には1~2週間程度かかることもあります。乳幼児や高齢者は症状が重くなりやすいため、早い段階での受診が望ましいです。
風邪と症状が似ている主な病気
- ・インフルエンザ
- ・マイコプラズマ感染症
- ・溶連菌感染症
- ・アデノウイルス感染症
- ・RSウイルス感染症
- ・百日咳
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