歯の抜けた部分のお悩みDental chief complaint

入れ歯が合わない・痛い・外れる
合わない入れ歯や壊れた入れ歯をそのまま使用していると、食事や会話に支障をきたすだけでなく、口腔内の健康にも悪影響をおよぼす場合があります。入れ歯の不具合や破損の原因や治療法について解説します。
入れ歯の不具合や破損が生じていると考えられるケース
以下に挙げるようなケースにあてはまる場合、入れ歯の不具合や破損が生じている可能性があります。
- ・入れ歯の一部が歯ぐきに食いこむ
- ・入れ歯が擦れて痛い
- ・入れ歯をかけている歯が痛い
- ・入れ歯で歯ぐきが傷ついている
- ・入れ歯を装着しても安定しない
入れ歯が合わない原因
入れ歯が合わない原因はさまざまですが、以下のような理由が考えられます。
入れ歯の劣化
入れ歯の寿命は、だいたい4〜5年が目安となっています。長く入れ歯を使用していると、入れ歯の劣化により、入れ歯の素材が摩耗や変形し、ゆるくなったり、痛みを引き起こしたりすることがあります。
入れ歯製作時の調整不足
入れ歯の製作時に最終調整が十分にできていなかった場合、装着感に問題が生じ、入れ歯が合わないと感じることがあります。
顎の骨や歯ぐきの変化
年を重ねるにつれ、顎の骨や歯ぐきが痩せることがあります。顎の骨や歯ぐきは入れ歯を支える重要な部分であるため、これらに変化が生じることで、入れ歯がフィットしなくなる可能性が考えられます。
入れ歯の変形
誤ったお手入れや入れ歯に過度の力が加わると、入れ歯が変形し、装着感に問題が生じます。
入れ歯が壊れる原因
入れ歯の破損は、以下のような原因で発生することが一般的です。
過度な力が加わる
硬い食べものを噛むなど、入れ歯に強い負荷がかかると、入れ歯が壊れるリスクが高まります。小さなヒビでもそのままにしておくと入れ歯の状態が悪化するため、早めに修理することが必要です。
経年劣化
入れ歯は、時間の経過とともに劣化し壊れやすくなり、亀裂や破損が生じる可能性があります。とくに金属部分は壊れやすく、取り扱いにも注意が必要です。
入れ歯が合わない・壊れた場合の対処法
入れ歯に問題がある場合、適切な対処法を取ることが重要です。入れ歯が合わない、あるいは壊れたからといって、決して自分で修理をしないよう注意してください。自己流で修理をしようとすると、かえって入れ歯が壊れたり、合わなくなる可能性があります。
入れ歯を再調整する
入れ歯に破損などの問題がないにもかかわらず、入れ歯がゆるい、あるいはきつい場合は、再調整する必要があります。
修理・再製作
入れ歯の破損がみられる場合は、修理をします。修理で対応することが難しい場合は、再度入れ歯を作り直す必要があります。顎の骨や歯ぐきの変化が原因で入れ歯が合わなくなっている場合は、裏打ち(リライン)をして修理したり、新しく入れ歯を作り直すことが検討されます。裏打ちとは、入れ歯の歯ぐきなどに接着する部分を新たな材料に置き換えるなどして、しっかりと口にフィットするように合わせ直すことです。
入れ歯の不具合や破損などのトラブルを防ぐための予防策
入れ歯の不具合や破損を防ぐためには、日々の適切な取り扱いと定期的なメンテナンスが重要です。
適切なケアと管理
入れ歯を洗浄する際は、専用のブラシと洗浄剤を使用して、力を入れずに洗浄するようにしてください。過度な力は入れ歯の変形や破損の原因となるため、優しく丁寧に取り扱ってください。入れ歯の落下も破損の原因になるため、入れ歯を洗浄する際は、水をためた洗面器やタオルの上で取り扱うことをおすすめします。
対象の治療方法
対象の診療科
入れ歯が落ちたり、外れたりする原因には、入れ歯の不具合や噛み合わせの問題、顎の骨の変化、唾液の分泌量の低下などが関係している場合があります。入れ歯が外れる原因、外れてしまった場合の対処法や治療法などについて解説しています。
入れ歯が外れる原因
入れ歯が外れる原因はさまざまですが、一般的に以下のような原因が挙げられます。
- 1.入れ歯のすり減りや破損入れ歯は長期間の使用により劣化します。長く使用した入れ歯は、入れ歯自体がすり減ったり、部品が破損したりすることがあります。とくに、入れ歯の歯の部分や、金属のバネ部分が劣化すると、入れ歯の安定性に問題が生じる可能性があります。
- 2.顎の骨の変化加齢や歯の喪失などが原因で、顎の骨の形が変化したり、骨の量が減ったりすると、入れ歯が合わなくなります。その結果、入れ歯の落下や外れなどの問題が生じることがあります。
- 3.噛み合わせのバランスが悪い噛み合わせのバランスが悪く、入れ歯にかかる力が均一でなくなると、嚙んだときに入れ歯が外れることがあります。
- 4.唾液の分泌量の低下唾液は、入れ歯がしっかりと口腔内にフィットするのに重要な役割を果たしています。そのため、唾液の分泌が減ると、入れ歯が外れやすくなると考えられます。
- 5.入れ歯のゆがみ入れ歯を取り外す際やお手入れをする際に、入れ歯の取り扱いが適切でないと、入れ歯の一部が歪んでしまうことがあります。また、適切な着脱方法ができていない場合も、入れ歯が外れるリスクが高まります。
入れ歯が外れたときの対処法
入れ歯が外れた場合の対処法についてご紹介します。
歯科医院での調整
歯科医院では、入れ歯のフィット感を改善するための調整が可能です。入れ歯に不具合や損傷がみられることが原因となっている場合は修理を行います。顎の骨や歯ぐきの変化が原因で入れ歯が外れる場合は、入れ歯を削ったり、入れ歯とお口の適合を合わせるような処置(裏打ち)を行うことで、装着感の向上を図ります。
新しく入れ歯を作り直す
入れ歯の調整や修理をしても、入れ歯が外れる問題が解決できない場合、新たに入れ歯を作り直すことが検討される場合があります。長期間使用している入れ歯は、修理や調整が困難な場合があり、入れ歯の再製作が必要になるかもしれません。
入れ歯安定剤の使用
市販の入れ歯安定剤を使用することで、一時的に入れ歯を外れにくくすることが可能です。外出先など、すぐに歯科医院に行けない場合は便利です。しかし、入れ歯安定剤の使用はあくまで一時的な対処法であるため、なるべく早いうちに歯科医院を受診し、根本的な問題を解決するようにしてください。
唾液の分泌量を改善する治療
唾液腺を刺激するマッサージによって唾液の分泌量が改善する場合があります。唾液の分泌量の減少が生理的な問題である場合は、マッサージや人工唾液の使用などにより改善を図ります。ただし、他の全身疾患が原因で唾液が減少している場合は、その疾患の治療が必要になりますので、マッサージなどで改善がみられない場合は、くわしい検査を行うことが重要です。
入れ歯が外れるのを予防する方法
歯科医院での調整
入れ歯を製作する際に、はじめから外れにくい入れ歯や入れ歯以外の治療法を選択するのもひとつの方法です。保険適用外となるため、費用が高額になる点は注意が必要です。外れにくい入れ歯や他の治療法には、以下のようなものがあります。
- ・マグネットデンチャー磁石の力を利用して固定する入れ歯です。入れ歯が安定して外れにくくなることが期待でき、金属製のバネを使用しないため、審美性(見た目)も優れています。
- ・インプラント歯を失った場所の顎の骨に小さなネジ(インプラント)を埋めて、そこに人工の歯をとりつける治療です。取り外すことのできる入れ歯と異なり、固定式の治療であるため、外れる問題は生じません。
入れ歯を適切に扱う
入れ歯は正しい装着方法を守り、乱暴に扱わないようにすることが重要です。取り外しの際には、優しく丁寧に取り扱うようにしましょう。
口腔内の健康維持
口腔内の健康を保つことも、入れ歯の安定性に関わります。定期的に歯科医院を受診し、口腔内や入れ歯の状態を確認してもらうようにしましょう。少なくとも半年に1回の頻度で、歯科医院を受診することをおすすめします。
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