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顔が腫れた・口の中が腫れた
腫れの原因は、炎症や膿瘍だけでなく、腫瘍や嚢胞、さらには唾液腺のトラブルが関係している場合もあります。顔や口の中が腫れる原因や考えられる疾患、治療法などについて解説しています。
顔や口の中が腫れる原因
- 1. 炎症・膿瘍(のうよう)細菌感染が原因であごの筋肉やその周囲に炎症が生じた場合、顔や口の中の腫れがみられます。炎症がひどくなると、膿瘍(のうよう)ができることもあり、早急に治療が必要です。炎症や膿瘍は、むし歯や歯周病などが原因となることが多いです。
- ・根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)むし歯が進行し、歯の根の先に感染が広がることで、膿がたまる状態です。頬が大きく腫れ、痛みや熱感をともなうことがあります。
- 2. 腫瘍・のう胞腫瘍は、体内に発生する異常な細胞のかたまりです。顎の骨やその周囲にこれらが生じると、顔や口の中が腫れる原因となります。多くの場合、良性のものが多いですが、まれに悪性腫瘍(がん)である場合もあります。
- ・歯根のう胞歯の根の先に液体のたまった袋のような構造物ができる病気です。ゆっくりと大きくなるため痛みを感じないことが多く、X線検査で発見されることが一般的です。
- ・上顎洞嚢胞(じょうがくどうのうほう)上顎洞(副鼻腔)の内部にできる嚢胞で、上顎洞炎(副鼻腔炎)の手術後、数年〜数十年経って生じることがあります。頬の違和感、鼻づまり、鼻水、顔の腫れなどがみられます。
- 3. 唾液腺炎唾液を分泌する唾液腺に炎症が生じる疾患で、頬やあごの下の腫れや痛みがみられます。唾液腺の中に石が生じる疾患(唾石症)やウイルス感染が原因となることが多いです。
- ・流行性耳下腺炎おたふく風邪(流行性耳下腺炎)として知られ、ウイルス感染が原因で起こる疾患です。両側の耳の下が腫れ、発熱や倦怠感をともなうのが特徴です。
- ・唾石症(だせきしょう)唾液腺の中に石ができる病気で、あごの下の腫れや激しい痛みがみられます。
炎症・膿瘍の初期症状
- ・歯や歯ぐきに腫れや痛みが生じる
- ・炎症部分の皮膚が赤くなる
- ・口が開きづらい
- ・発熱
腫瘍・のう胞の初期症状
- ・腫れが持続的で、痛みがない場合が多い
- ・口の中の硬いしこりを感じる
- ・口を開けづらい感覚がある
唾液腺炎の初期症状
- ・頬や顎の下の腫れ、痛みが生じる
- ・唾液の量が減る
- ・唾液に膿の味が混じる
- ・食事中に突然の腫れや痛みが発生する
- ・発熱や全身の倦怠感をともなう場合がある
顔や口が腫れたときの検査と診断方法
顔や口の中が腫れる症状がある場合、一般的には以下のような検査が行われ、痛みや腫れの原因を診断します。
- ・視診・問診腫れの部位や範囲、痛みの有無、症状の発生時期や頻度などを確認します。
- ・X線検査炎症や膿瘍、嚢胞の位置や大きさを確認するために行います。
- ・CT検査あごの骨の内部や腫瘍のくわしい構造、範囲などを確認するために行います。
- ・超音波検査唾石症などで唾石を確認するために行います。
炎症・膿瘍の治療方法
- ・抗菌薬・消炎鎮痛薬の投与細菌感染が原因となるため、抗菌薬が処方されます。また、消炎鎮痛薬(痛み止め)により炎症を抑えます。
- ・膿の排出膿がたまっている場合は、局所麻酔をして膿を排出します。
腫瘍・のう胞の治療方法
- ・のう胞の摘出手術手術によってのう胞を摘出します。切除部位が広範囲になる場合は、咀しゃくや発音を回復させるための手術や見た目を回復させる手術を行うこともあります。
- ・経過観察良性の腫瘍やのう胞の場合は、定期的な検診で経過を観察することもあります。
唾液腺炎の治療方法
- ・抗菌薬・消炎鎮痛薬・抗ウイルス薬の投与唾液腺炎の原因によって異なり、細菌性である場合は抗菌薬を、ウイルス性である場合は抗ウイルス薬などが投与されます。また、炎症や痛みを抑えるために消炎鎮痛薬が処方されます。
- ・唾石の除去唾石症の場合は、唾石を摘出する手術を行う場合があります。
対象の治療方法
- 薬物療法
- 外科的治療
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