小児科のお悩みMedical chief complaint

アレルギーが心配
アレルギーになってしまう原因
免疫システムの過剰反応
免疫システムは細菌やウイルスから体を守る大切な働きをします。しかし、アレルギー体質の人では花粉やハウスダスト、食物など本来は無害な物質を危険と誤って認識し、体が過剰に反応します。結果として、くしゃみや鼻水、皮膚のかゆみなどの症状が現れます。アレルギー反応は年齢を問わず発症し、生活の質に大きな影響を与える可能性があります。
環境因子と遺伝的要因
現代の清潔な生活環境により、免疫システムが正しく発達しにくい状況があります。両親がアレルギー体質の場合、子どもも同じ傾向を持つ可能性が高まります。また、大気汚染や住環境の変化、日常的なストレスも症状を悪化させる要因となります。特に都市部では環境アレルギーの発症率が高く、季節の変わり目に症状が悪化しやすい傾向にあります。
アレルギーの症状と特徴
アレルギーは季節性のものと通年性のものに分かれ、様々な症状として現れます。
■主な症状
- ・くしゃみ 鼻水 鼻づまりが続く(アレルギー性鼻炎)
- ・目がかゆく充血し涙が出る(アレルギー性結膜炎)
- ・喉が痛み咳が出る(アレルギー性咽喉頭炎)
- ・皮膚がかゆくなり発疹が出る(アトピー性皮膚炎 じんましん)
- ・息苦しくゼーゼーと音がする(気管支喘息)
症状の進行により、日常生活に支障をきたす場合もあります。夜間の症状悪化による睡眠障害や、集中力の低下なども起こりやすくなります。
アレルギー検査について
アレルギーの原因を特定するため、複数の検査を組み合わせて診断を行います。
血液検査
特定のアレルゲンに対する抗体量を測定します。複数のアレルゲンを同時に調べることで、原因物質を特定します。検査結果は数値で示され、アレルギーの程度を客観的に評価できます。
皮膚テスト
少量のアレルゲンを皮膚に付けて反応を見ます。即時型アレルギーの診断に有効で、結果をその場で確認できます。
アレルギーと症状が似ている主な病気
- ・かぜ(症状は一時的で1~2週間で改善)
- ・副鼻腔炎(頭痛や頬の痛みを伴う)
- ・咽喉頭炎(のどの痛みが主症状)
- ・気管支炎(咳や痰が主症状)
アレルギーの際の治療法
軽い症状の場合
抗アレルギー薬を服用し、症状を和らげます。同時に、原因となるアレルゲンを避ける環境作りが大切です。マスクの着用や空気清浄機の使用、こまめな掃除で症状を軽減できます。また、室内の適切な温度と湿度の管理も重要な対策となります。
中程度の症状の場合
医師の診察を受け、症状や原因に応じた治療を行います。抗アレルギー薬に加え、ステロイド点鼻薬や点眼薬など、患部に直接作用する薬剤も使用します。生活環境の改善と併せて、定期的な通院による症状の管理が必要になります。
重い症状の場合
アレルギー検査で原因物質を見つけ出し、専門的な治療を始めます。スギ花粉症やダニアレルギーには、舌下免疫療法による体質改善も行います。重度の喘息発作や全身性のアレルギー反応は緊急性が高く、速やかな治療が必要です。長期的な管理計画を立て、症状の予防と緊急時の対応を準備します。
生活環境の改善と予防対策
季節別の対策
■春(花粉症対策)
- ・外出時はマスク メガネの着用
- ・帰宅時の衣類 髪の花粉除去
- ・洗濯物の室内干し
■夏(ダニ対策)
- ・寝具の定期的な清掃 天日干し
- ・室内の除湿
- ・エアコンのフィルター清掃
■秋(カビ対策)
- ・換気の励行
- ・除湿器の使用
- ・浴室のカビ予防
■冬(室内環境対策)
- ・適切な湿度管理
- ・換気の継続
- ・加湿器の清掃
緊急受診が必要なサイン
- ・呼吸困難
- ・強いめまい
- ・意識がもうろうとする
- ・急激な血圧低下
- ・全身のじんましん
- ・激しい腹痛や嘔吐
対象の診療科
- ・耳鼻咽喉科
- ・内科
- ・小児科(15歳以下)
こどものアレルギー
小児のアレルギー
アレルギーの病気は、子どもで高頻度に認められます。アレルギーにかかりやすい体質の小児は、乳児期早期から乳児湿疹・アトピー性皮膚炎に始まり、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・花粉症などを発症します。これらの発症は、遺伝による要因が大きく、さらに環境による要因が関係します。年齢が進むとアレルギーの病像が変化することを「アレルギーマーチ」と呼んでいます。
最近では乳児喘息や幼児のアレルギー性鼻炎も増加してアレルギー疾患が複雑化しています。最近、乳児期初期の湿疹(皮膚バリア障害)からアレルギー反応(アレルゲン感作)が始まり、アレルギーマーチに発展する症例の報告が増えています。
小児のアレルギーの治療
「アレルギーマーチ」の進行をおさえたり予防するために重要なのは、アレルギーの症状になるべく早く気づき、適切な治療と管理で症状のコントロールをしていくことです。ここ数年のアレルギー診療での研究がすすんだ結果、乳児期のアトピー性皮膚炎の管理、食物アレルギーの診断・治療が10年前と比較して大きく変化しています。
当院では丁寧な問診、診察の後、必要に応じてアレルギー関連の検査などを組み合わせて適切な診断、治療を行っております。また薬での治療だけではなく、スキンケア指導(身体の洗い方、保湿剤・軟膏の塗り方など)、離乳食の進め方の相談、食物アレルギーのあるお子様の食事指導などを行っております。
お子さんのアレルギーに関して気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
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