かみ合わせ治療

歯並びがガタガタになると、お口にさまざまな問題が起こりやすくなります。むし歯や歯周病になりやすい、口呼吸になりやすい、ものがうまく噛めない、顎が痛む、左右のバランスが悪いなど、人によっては見た目のコンプレックスになってしまうこともあるでしょう。

そうしたときに行うのがかみ合わせ治療です。かみ合わせの悪さの程度は人それぞれで、治療方法も異なります。当院では、歯を削ることでかみ合わせの調整をしたり矯正装置をつけてかみ合わせの改善を行っています。

歯並びやかみ合わせが整うと、見た目のコンプレックスが解消されますが、そのほかにも、しっかり噛んで食事ができるようになることで、食事を存分に楽しむことができます。また、胃腸への負担も軽減します。

特にかみ合わせが悪くなると、口や全身に以下のような影響が出るため、適切な治療が必要です。

かみ合わせが悪いと起こる身体への影響

• ・めまい
• ・口が開かない
• ・口を開けるときに音がする
• ・顔が歪む
• ・歯がすり減ってきている
• ・ほほの内側に噛んだ跡がある

これらの症状があり、あごの痛さや口の開けにくさがある場合は、顎関節症の可能性があります。顎関節症は、顎関節やそれを動かしている筋肉に痛みや動きの制限が起こる病気です。日々のクセや習慣的な動作によるあごへの負担、ストレスなどが原因となって起こるため、かみ合わせ治療では、そうしたクセの改善も行っていきます。

• ・かみ合わせが気になる
• ・あごのゆがみを治したい

当院では「咬合調整」「スプリント治療」「矯正治療」の3つを主軸に治療を行っています。それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。

咬合調整

咬合調整は、歯を削ったりつけ足したりして、口全体のかみ合わせを調整する治療法です。特定の歯に必要以上に負担がかかっているときに行われます。咬合調整を行うことで顎関節の負担が軽減されるほか、顎関節症の予防にもなります。

メリット

• ・保険適用のため費用が安い
• ・短期間で治療が終了する
• ・すぐに効果を実感しやすい

デメリット

• ・歯の一部を削る可能性がある
• ・歯を削ることで歯がしみやすくなることがある
• ・重症例では対応できない場合がある
• ・歯がすでにすり減っているときは本治療ができない

スプリント治療

スプリント治療は、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症などの症状改善のために行われる治療です。歯型にあわせたマウスピースを使ってあごにかかっている過度な負担を軽減させます。

顎関節症や歯ぎしりは、日々のストレスやクセが原因で起こる場合も多く、それによりかみ合わせが悪くなって頭痛やめまい、肩こりなどの全身症状につながることもあります。特に夜寝ているときは、無意識のうちに歯を強く噛みしめたり、すり合わせてしまうことからマウスピースの着用をおすすめしています。

メリット

• ・診断が下りている場合は保険適用で治療ができる
• ・歯を削らなくていい
• ・他の治療と併用できる
• ・歯とあごにかかる負担を軽減できる

デメリット

• ・効果を実感するまでに時間がかかることがある
• ・歯の表面が乾燥しやすいためむし歯になりやすい
• ・歯並びが悪いとスプリント治療を受けられない
• ・あくまでも緩和的治療のため、原因まで取り除けない
• ・装着時に違和感がある

矯正治療

「咬合調整」「スプリント治療」では対応できないかみ合わせの問題は、矯正治療で対応します。歯並びを整えることでかみ合わせも整えていきます。当院で対応している矯正方法は以下の通りです。

• ・表側矯正：歯の表側にワイヤーを通して大きな力で歯を動かす方法
• ・舌側矯正：歯の裏側にワイヤーを通して歯を動かす方法
• ・部分矯正：前歯などの歯の気になる一部分の歯並びを整える方法

矯正治療は年単位の治療が必要になりますが、歯並びやかみ合わせを根本から解決します。自費診療のため、費用も高額になりますが審美性や清掃性も高めることができるのが特徴です。

メリット

• ・歯並びとかみ合わせの根本から治療できる
• ・見た目のコンプレックスも解消できる
• ・歯磨きがしやすくなり歯周病やむし歯のリスクが減る
• ・歯並びがきれいになるため自信が持てる

デメリット

• ・自費診療のため費用が高くなる
• ・年単位の治療が必要になる
• ・歯並びによっては抜歯が必要になる場合もある
• ・矯正後も一定期間は保定装置をつける必要がある
• ・装置に違和感を覚えやすい
• ・矯正中はむし歯のリスクが高くなる