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健康診断で受診をすすめられた

 

健康診断で受診をすすめられる原因

肝臓機能異常

肝機能の数値AST、ALT、γ-GTPが高値を示すと、肝機能低下が疑われます。肝臓は毒素の分解や栄養成分の合成を担う重要な臓器で、アルコールやウイルス感染、脂肪の蓄積により機能が低下します。症状が現れにくい特徴があり、腹部エコー検査で脂肪肝や腫瘍、胆のう結石が見つかることも。放置すると肝炎や肝硬変に進行する可能性もあるため、早期発見と適切な治療が重要です。

血圧・脂質異常

血圧上昇やLDLコレステロール、中性脂肪の上昇は動脈硬化を進行させます。特に血圧が家庭で135/85以上、診察時に140/90以上の場合は要注意です。高血圧は血管に大きな負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。初期は減塩や運動など生活習慣の改善で対応可能ですが、状態に応じて薬物療法も必要となります。また、脂質異常症も自覚症状に乏しく、放置すると血管内に脂質が蓄積して動脈硬化が進行します。

血糖管理

血糖値やHbA1cの上昇は、糖尿病または糖尿病予備群を示唆します。初期は食後の眠気や喉の渇きなど軽い症状だけですが、放置すると網膜症、腎症、神経障害など深刻な合併症のリスクが高まります。予備群の段階で適切な食事指導や運動療法を始めることで、発症や進行を防げます。定期的な検査で血糖値の変動を把握し、必要に応じて専門医による治療も検討します。

貧血と消化器疾患

ヘモグロビン低値による貧血は、鉄分不足だけでなく、胃潰瘍や悪性腫瘍による出血が原因の場合もあります。めまいや疲労感といった症状も、気づきにくいものです。また、ピロリ菌陽性、胃のポリープ、慢性胃炎など、消化器系の異常も健診をきっかけに見つかります。胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査で詳しく調べることで、早期の段階で適切な治療を始められます。

健診項目と精密検査の関係

血液検査での異常

肝機能検査でAST、ALT、γ-GTPが高値の場合、腹部エコー検査やCT検査を行います。また、肝炎ウイルス検査で原因を特定します。血糖値やHbA1cが高値の際は、ブドウ糖負荷試験や持続血糖モニターで詳しく調べます。脂質異常ではLDLコレステロールや中性脂肪の値に応じて、動脈硬化の進行度を頸動脈エコーや脈波検査で確認します。貧血が見つかった場合は、胃カメラや大腸カメラで出血源を特定します。

画像検査での異常

胸部レントゲンで異常陰影を認めた場合、胸部CT検査を実施し、必要に応じて喀痰検査も行います。腹部エコーで異常が見つかれば、腹部CTやMRI、超音波による精密検査へ進みます。胃バリウム検査で異常を指摘された際は、胃カメラで直接観察します。

尿検査での異常

尿タンパクが陽性の場合、腎機能の精密検査と腎臓超音波検査を実施します。尿潜血が陽性なら、腎臓超音波検査や膀胱鏡検査で原因を探ります。尿糖が陽性の際は、血糖値検査やHbA1c測定で糖尿病の可能性を確認します。

生理検査での異常

血圧が高値の場合、24時間血圧測定や心電図検査を行います。心電図で異常が見つかれば、心臓超音波検査や24時間心電図で詳しく調べます。肺機能検査で異常があれば、精密肺機能検査や胸部CTで原因を特定します。

受診を勧められた際の対応方法

再検査による確認

健康診断と同様の検査を実施し、一時的な体調変化による数値異常か判断します。食事や運動、睡眠不足などの影響で一時的に数値が変動することもあるため、落ち着いた状態での再検査が重要です。採血や血圧測定など、基本的な検査から始め、結果に応じて精密検査へ移行します。

精密検査による診断

異常値の原因特定に向け、詳細な検査を実施します。腹部エコーやCT、内視鏡など、専門的な検査機器を使用して正確な診断を目指します。早期発見により治療の選択肢が広がり、治療効果も高まります。また、定期的な検査で経過を観察し、治療方針の見直しも行います。

継続的な健康管理

検査結果に基づき、食事、運動、生活リズムの改善点を具体的に提案します。栄養バランスの見直しや適度な運動習慣の確立、十分な睡眠時間の確保など、無理のない範囲で続けられる生活改善を目指します。定期的な経過観察で病状の進行を防ぎ、必要に応じて投薬治療も組み合わせながら、総合的な健康管理を行います。

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