外科・消化器外科・肛門外科のお悩みMedical chief complaint

便が出ない
便が出なくなる原因
生活習慣による便秘
便は毎日規則的に排出されるのが理想です。食物繊維の不足、水分不足、運動不足が主な原因です。特に朝食を抜くと腸の働きが弱まり、便秘になります。便意を我慢する習慣も腸の感覚を鈍らせ、便秘を悪化させます。朝食後に時間をとって、ゆっくりとトイレに行く習慣をつけましょう。
腸の働きの低下
大腸は食べ物の残りかすから水分を吸収し、適度な硬さの便を作ります。腸の動きが鈍くなると水分が過剰に吸収され、便が硬くなります。高齢者は腸の動きが弱まりやすく、便秘になりやすい傾向にあります。ストレスで自律神経が乱れると、腸の動きが不規則になり、コロコロした便になります。
基礎疾患の影響
便秘は甲状腺機能低下症やパーキンソン病、糖尿病でも起こります。これらの病気では神経の働きが変化して腸の動きも低下します。また大腸がんなどで腸が狭くなると、便の通過が妨げられます。抗うつ薬や抗コリン薬などの副作用でも便秘は起こります。
便秘のタイプと特徴
弛緩性便秘
大腸の動きが弱くなり、便が停滞するタイプです。便が腸内に長時間とどまることで水分が過剰に吸収され、硬い便になります。加齢による腸の動きの低下や、不規則な生活習慣が原因となります。腹痛をともなったり、硬い便で肛門を傷つけて出血したりします。
けいれん性便秘
自律神経の乱れで腸の動きが不規則になるタイプです。若い世代に多く見られます。ストレスの影響で便が急にコロコロと硬くなり、強い腹痛をともなうのが特徴です。普段はバナナ状の正常な便が出ていても、ストレスを感じると便秘になります。
直腸性便秘
便が直腸まで届いても上手く排出できないタイプです。便意を感じにくく、タイミングを逃すと便が出なくなります。便意を我慢する習慣が主な原因です。便が直腸に溜まって固くなり、出かかっているのに出ない状態になります。
便が出ない場合の対応
便秘は、慢性便秘症診療ガイドラインでは「本来体外に排出 すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。一般的には、排便回数が週2回以下であることが一つの目安になっています。
便秘を認めたら、まずは食事内容の見直しから始めます。食物繊維が多い食材を積極的に摂取し、適切な水分補給を心がけましょう。繊維質の多い食材をよく噛んで食べるのが大切です。朝食後のトイレ習慣をつけ、適度な運動を日課にすると自然な排便を促せます。
それでも便秘が続くようでしたら、医師による診察を受けてください。当院では、症状に応じて、腸の動きを整える薬や便をやわらかくする薬、下剤などの使用を考慮します。
強い腹痛や発熱がある、便に血が混じるなどの症状がある場合は、すぐに受診してください。当院では血液検査やCT検査、腹部エコー検査などで原因を特定し、適切な治療を実施します。中年以降の方は大腸がんの可能性もあるため、必要に応じて大腸CT検査も提案します。
チェックが必要な症状と目安
すぐに受診が必要な症状
- ・いつもと違う排便状態が2週間以上続く
- ・便に血が混じる
- ・急な腹痛
- ・38度以上の発熱
- ・激しい吐き気や嘔吐
- ・短期間での体重減少
- ・腹部膨満感
- ・おなかが異常に張る
生活習慣の見直しが必要な症状
- ・1週間に2回以下の排便
- ・強くいきまないと便が出ない
- ・残便感が続く
- ・便が硬いなどの症状が続く
これらの症状をおこす主な病気
大腸がん
便が細くなる、残便感がある、少しずつ水様便が出るなどの症状が現れます。進行すると出血をともなったり、腸が狭くなって便秘や腸閉塞を引き起こすことがあります。中年以降に多く見られます。
過敏性腸症候群
便秘と下痢を繰り返し、腹痛や腹部の不快感をともないます。ストレスや緊張で症状が悪化します。
甲状腺機能低下症
体全体の代謝が低下し、むくみや疲労感とともに便秘が起こります。寒がりや無気力などの症状もともなうことがあります。
パーキンソン病
腸の神経に変化が起こり、便秘を引き起こします。手足のふるえや動作の遅さなどもともないます。薬の副作用でも便秘が現れます。
自宅でできる便秘予防
基本的な生活習慣
朝起きたらコップ1杯の水を飲みます。水分補給で腸の働きは活発になります。毎朝同じ時間にトイレに行く習慣をつけ、便意は我慢しません。十分な睡眠をとり、ストレスは意識的に解消します。
運動習慣
ウォーキングや軽いジョギングなど、腸を適度に刺激する運動を毎日行います。入浴時や就寝前の腹部マッサージで腸の動きは良くなります。腹筋運動やストレッチも便秘予防に役立ちます。
便秘予防に効果的な食習慣
食事の基本
発酵食品を積極的に取り入れます。ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品は腸内環境を整えます。オリーブオイルなどの植物性油も適度に摂ります。牛乳や乳製品に含まれる乳酸菌も腸内環境を改善します。
食べ方の工夫
1日3食、規則正しい時間に食事を摂ります。特に朝食は腸の動きを活発にします。よく噛むと唾液の分泌が増え、消化を助けます。食事はリラックスした状態でゆっくりと時間をかけます。野菜から食べ始めると食物繊維を効果的に摂れます。
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