歯の症状のお悩みDental chief complaint

歯をぶつけた

歯をぶつけたときに、見えない部分に大きな損傷が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。歯をぶつけた場合に考えられる症状、治療法などについて解説します。

歯をぶつけたときに起こりうる症状

口腔内の出血

歯をぶつけた衝撃により、頬や唇の内側を切って出血することがあります。口腔内の出血は、少しの傷でも出血量が多くみえることがあります。

歯の欠け・割れ

歯が欠けたり、ひび割れたりすることは、歯をぶつけたときに多くみられます。欠け方が軽度な場合は、痛みなどの症状もあらわれにくく、詰めものや被せものでの修復が可能です。歯の神経まで達するような重度の割れなどは、炎症を引き起こし、強い痛みや歯ぐきの腫れなどの症状があらわれることがあるため、早期に歯科医院を受診する必要があります。

歯のぐらつき

歯を支える骨(歯槽骨)が損傷した場合、歯がグラグラすることがあります。歯のぐらつきが大きい場合は、歯の根が折れている可能性もあり、場合によっては抜歯が検討されます。歯科医院にてX線検査などの検査を実施し、損傷の程度を確認する必要があります。

歯の位置のずれ、めり込み

歯の位置がずれたり、めりこんだりすることも多くみられます。とくに、乳幼児の乳歯や永久歯が生えたての場合に多いです。乳歯の位置のずれやめりこみは、その後に生えてくる永久歯に影響を及ぼす可能性もあり、注意深く経過を観察する必要があります。

歯が抜ける

歯をぶつけた衝撃で歯が抜けることもあります。抜け落ちた歯は元に戻すことが可能な場合もあるので、正しい応急処置と早急な歯科医院への受診が必要です。

歯の変色

歯をぶつけたあと、歯の色が変わることがあります。歯が赤みをおびている場合、歯の神経の中の血管が損傷して内出血を生じていると考えられ、比較的、歯をぶつけてすぐに起こりやすい変色です。数ヶ月して、だんだんと歯が黒ずむような変色がみられる場合は、歯の神経が死んでいる可能性が高くなります。

歯をぶつけた場合の治療法

歯をぶつけた場合の治療法は、症状や歯の状態により異なります。

歯の修復

軽度な歯の割れやヒビは、詰めものや被せもので修復可能な場合があります。重度の場合は、歯の神経の治療(根管治療)が必要になることがあります。

歯の固定

歯のぐらつきが軽度な場合は安静にして様子を見ることが多く、ぐらつきが大きい場合は、両隣の歯と固定する処置が行われます。いずれの場合も、歯の根が折れていないかなど検査する必要があります。

抜歯

歯を残すことが難しいと判断された場合は、抜歯が行われます。抜歯後は、入れ歯、インプラント、ブリッジ、義歯などにより、失われた歯の見た目や機能を補います。

対象の治療方法

対象の診療科

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