入れ歯を作りたい

入れ歯は、失われた歯の機能を補うための人工の歯です。歯を失うと、食べ物をしっかり噛む能力が低下し、栄養バランスが崩れることがあります。また、発音が難しくなる、顔の輪郭が変わる、といった問題が生じる可能性もあります。入れ歯を装着することで、このような問題を軽減することが期待でき、生活の質を維持し、向上させることができます。

入れ歯を使用しない場合に起こりうる問題

入れ歯を入れず、歯が失われた状態をそのままにしておくと、以下のような問題が生じる可能性があります。

• ・咀嚼機能が低下し、食事がきちんと消化されず、胃腸に負担がかかる
• ・食への意識や意欲が低下し、利用バランスが崩れる
• ・発音が難しくなる
• ・残っている歯がある場合、歯並びが乱れる
• ・顔の輪郭が歪み、印象が変わる

入れ歯を使用するメリット

• ・しっかりと噛めるようになり、食事を楽しむことができる
• ・咀嚼機能が回復し、胃腸の負担が軽減される
• ・顔の輪郭が保たれ、若々しい印象になる
• ・はっきりと発音でき、会話を楽しむことができる

部分入れ歯

一部の歯を失った場合に製作される入れ歯が、部分入れ歯です。部分入れ歯は、残っている歯にかけるバネ（クラスプ）と人工の歯、歯のない粘膜部分に乗るピンク色の義歯床で構成されています。1本でも歯が残っていれば、部分入れ歯を製作することができます。保険適用の素材で作製する場合はコストを抑えることができ、より強度の高い入れ歯を保険適用外で作製することも可能です。

総入れ歯

残っている歯が1本もない場合に使残っている歯が1本もない場合に使用する入れ歯が、総入れ歯です。人工の歯と粘膜部分に乗るピンク色の義歯床から構成されています。総入れ歯も取り外し可能で、使用する際は吸着性のある素材で口腔内に固定されます。用する入れ歯が、総入れ歯です。人工の歯と粘膜部分に乗るピンク色の義歯床から構成されています。総入れ歯も取り外し可能で、使用する際は吸着性のある素材で口腔内に固定されます。

自由診療を合わせると、入れ歯の種類は多岐にわたります。ここでは入れ歯を選ぶポイントについてご紹介します。

1. 1.予算保険適用と自由診療で製作する場合では、入れ歯の製作費用に大きな差があります。入れ歯を製作する前にかかる費用については、ご予算に合わせて、最適な入れ歯をご提案いたします。
   
   ＜保険適用の場合＞
   保険適用となる素材は、プラスチック製の基本的な入れ歯である「レジン床義歯」です。費用を抑えて作製することができるメリットがある一方で、厚さがあるため装着時の異物感は感じやすくなります。
   
   ＜自費治療の場合＞
   自由診療で製作する入れ歯では、より強度の高く、装着時の異物感が少なく、審美性（見た目）の良い素材などを選択することができます。自由診療で作製する入れ歯には、「金属床義歯」、「ノンメタルクラスプ義歯」、「シリコン義歯」などがあります。
2. 2.快適性日常的に使用するものであるため、装着感や耐久性は重要です。素材によって装着感や耐久性も異なるため、より快適な装着感や強度などを求める場合は、自由診療で作製する入れ歯をおすすめします。
3. 3.見た目目立ちにくい素材で製作する入れ歯もあります。自然な見た目をご希望の方には、金属のバネ（クラスプ）を使用しない「ノンクラスプ義歯」などがおすすめです。

入れ歯を製作する際の、一般的な流れについてご紹介します。

1. 1.初診とカウンセリング患者さんの口腔内をくわしく診察し、お悩みやご要望、ライフスタイルを考慮して最適な入れ歯を提案いたします
2. 2.型取りしっかりと患者さまに適合する入れ歯を製作するために、精密な型取りを行います
3. 3.仮入れ歯の試適仮の入れ歯を装着し、噛み合わせやフィット感を確認します
4. 4.製作と最終装着歯科技工士が最終的な入れ歯を製作し、装着します。噛み合わせやフィット感に問題がある場合は、微調整を行います

慣れるまで装着時の違和感がある

新しい入れ歯は最初の数週間、装着時の違和感や不快感を感じることがあります。通常、時間とともに慣れていきますが、痛みが強い場合や噛み合わせが合わない場合、微調整が必要になりますので担当医に相談するようにしてください。

適切な取り扱い

入れ歯を着脱する際は丁寧に取り扱うようにしてください。無理に着脱しようとすると、変形や損傷の原因になります。また、入れ歯は汚れやすいため、専用のブラシや洗浄剤を用いて丁寧かつ十分に洗浄するようにしてください。