睡眠時無呼吸外来のお悩みMedical chief complaint

いびきで起きる
いびきが起こる原因

上気道の狭窄
睡眠中は全身の筋肉が緩み、舌や喉の周りの筋肉も緩みます。寝ているとき、重力で舌が喉の方に落ち込み、気道が狭くなります。狭くなった気道に空気が通ると振動が起き、いびきの音が発生します。40代以降は筋肉の衰えで、いびきの症状が強くなります。
生活習慣による影響
心身の疲労やストレス、飲酒、口を開けて寝る習慣でいびきは起きやすくなります。肥満で首周りに脂肪が付くと、喉の周りが圧迫され気道が狭くなります。睡眠不足や不規則な生活も症状を悪化させます。
身体的特徴
気道が狭いと空気が通りにくくなり、いびきの原因になります。生まれつき気道を狭くする特徴には、大きな扁桃腺やアデノイド、小さなあご、曲がった鼻があります。日本人は欧米人と比べてあごが小さい傾向があり、体重が少なくても睡眠時無呼吸症候群になることがあります。
睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきの後に呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると、血液中の酸素が足りなくなり、体に負担がかかります。この状態が続くと、高血圧や不整脈、心不全など、命に関わる病気を引き起こす可能性があります。また、睡眠が浅くなり、日中の強い眠気や集中力の低下などの症状も現れます。
年齢による特徴
小児は扁桃腺が大きいと気道が狭くなりやすく、いびきの原因になります。40代以降は加齢で喉の筋肉が衰え、いびきが増えます。また、年齢が上がるほど、いびきによる生活習慣病のリスクも高まります。
主な症状
- ・いびきが大きく響く
- ・夜中に呼吸が止まる
- ・息苦しさで目が覚める
- ・起床時の頭痛
- ・日中の強い眠気
- ・集中力の低下
- ・倦怠感
- ・夜間頻尿
- ・熟睡感が得られない
- ・起床時の口の渇き
- ・気分の落ち込み
- ・記憶力の低下
いびきと症状が似ている主な病気
- ・扁桃腺肥大
- ・アレルギー性鼻炎
- ・副鼻腔炎
- ・風邪やインフルエンザ(一時的な症状)
- ・甲状腺機能障害
- ・逆流性食道炎
- ・花粉症(季節性の症状)
いびきが続く場合の重大なリスク
事故のリスク
睡眠時無呼吸症候群は交通事故の大きな原因です。日中の強い眠気で、運転中に突然眠り込む危険があります。目を開けたまま一瞬眠ってしまう「マイクロスリープ」は危険な状況への対応が遅れ、重大な事故につながります。この居眠り運転は、飲酒運転と同程度に危険です。
生活習慣病のリスク
睡眠時無呼吸症候群で睡眠の質が低下すると、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こしやすくなります。特に心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気のリスクが高まります。
いびきが続く場合の検査と治療法

専門的な検査
睡眠検査には簡易検査とポリソムノグラフィー検査があります。簡易検査で睡眠時無呼吸症候群の可能性が見つかると、より詳しいポリソムノグラフィー検査を行います。この検査で睡眠中の呼吸状態、脳波、心電図などを測定し、症状の程度や原因を特定します。
CPAPによる治療
持続陽圧呼吸装置を使用し、マスクを通じて圧力のある空気を送り込みます。これにより気道を確保し、いびきや無呼吸を防ぎます。睡眠時無呼吸外来で、CPAPの使用方法や経過観察を行います。
マウスピースによる治療
就寝時に装着するマウスピースで下あごを前に出して固定し、気道を確保します。CPAPが合わない方や、軽症の方に適しています。歯科の専門医と連携して、患者さんに合った装置を提供します。
生活習慣の改善
体重管理、禁煙、適度な運動、規則正しい睡眠習慣の確立など、生活習慣を見直します。禁煙外来や肥満外来と連携して、総合的なサポートを行います。
早期受診が必要な症状
- ・毎晩のように大きないびきと呼吸停止がある
- ・日中の眠気で仕事や運転に支障がある
- ・3日以上続く起床時の頭痛
- ・夜中に息苦しさで目が覚める
- ・高血圧や不整脈などの循環器疾患がある
- ・肥満があり、いびきの症状が強い
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